名盤は名器を呼び、名器は喜んで名盤と遊ぶ------。

アリストテレスはいう。「すべての人間は生まれつき知ることを欲す」と、ならばジャズ界もモダン・ジャズのみがジャズでないことを、心ある青年達に伝承するのが立場の人間の使命ではないのか。

ニューオーリンズ・ジャズにも、デキシーにも、そして何よりも膨大なるスイングにこそ20世紀が生んだ偉大なる複合芸術であるジャズが内在していることを。

CDの出現とて同じ、今の日本人の多くは意識の表層のみに迷わされ甘んじるあまり、コード化された差異(CD)の出現を便利という名の下に甘受し評価してしまう。

アナログにこそ音楽が潜み、音のアナグラムが聞こえ、音楽の戯れを見出すことが可能であることを忘れてしまっているのではないのか。

闇の部分を大切にしてきた日本人であれば気付き、意識しなければならぬ世界ではないのか。

惰眠を微睡んでいる現在のレコード界を断罪し、一世を風靡した名盤たちが通底し回帰しうるようマニア達は勉めねばならぬ。レコードの復権を期す。